問題 下の図で,ACの長さは10cm,AFの長さは6cmで,
(ADの長さ):(BDの長さ)=3:2,
(BEの長さ):(ECの長さ)=5:2
であるとき,図のアの角度は何度ですか。 (灘中)
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答え 67度
天下の灘中の問題の中でも,とくにむずかしい問題だと思います。
まず,問題文に書いてあることを,図に書きこみます。
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さらに,AB=3+2=5 を,書きこみます。
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すると,ABも5にあたり,CBも(ちがう割合ですが)5にあたることに気がつきます。
しかも,6cmと10cmの比は3:5になり,また「5」という数が出てきて,アヤシ〜いぞと,いう風に考えていくわけです。
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BE:EC=5:2 ですから,
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BAをAの方向に伸ばして,BA:AG=5:2 になるように,点Gを決めます。
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CとGを直線で結ぶと,
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AEとGCは平行になります。
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角ACGも,46度になることがわかります。
(平行線において,さっ角は等しいからです。)
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AFとGCは平行ですから,下の図の赤い線の部分はピラミッド形になります。
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ピラミッド形を抜き出すと,下の図のようになります。
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3:5=6cm:□cm ですから,
□=6÷3×5=10(cm)です。
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もとの図にも,10cmを書きこみましょう。
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すると,図の赤い三角形は,二等辺三角形になりますね。
そうなるように,仕組まれていたのです…。
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二等辺三角形の,46°以外の角度がわかることになります。
(180−46)÷2=67(度) です。
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AEとGCは平行ですから,アの角度は,角AGCと同じです。
(平行線における,同位角というやつです。)
ですから,アの角度も67度になります。
−解説終わり−
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