例題1: 次の倍数を,小さい方から 9 個求めなさい。 (1) 4 の倍数 (2) 6 の倍数 (答えは次のページ)
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例題1: 次の倍数を,小さい方から 9 個求めなさい。 (1) 4 の倍数 (2) 6 の倍数 答え: (1) 4 の倍数 → 4, 8, 12, 16, 20, 24, 28, 32, 36 (2) 6 の倍数 → 6, 12, 18, 24, 30, 36, 42, 48, 54
解説は別になくてもOKですね。 次ページの,例題2に進んでください。
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例題1で, 4 の倍数 → 4, 8, 12, 16, 20, 24, 28, 32, 36,… 6 の倍数 → 6, 12, 18, 24, 30, 36, 42, 48, 54, … とわかりました。これを利用して, 例題2: 4 と 6 の公倍数を,小さい方から 3 個求めなさい。 ただし,公倍数というのは,両方に共通の倍数という意味です。 (答えは次のページ)
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例題2: 4 と 6 の公倍数を,小さい方から 3 個求めなさい。 ただし,公倍数というのは,両方に共通の倍数という意味です。
答え: 12,24,36
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例題2: 4 と 6 の公倍数を,小さい方から 3 個求めなさい。 ただし,公倍数というのは,両方に共通の倍数という意味です。
答え: 12,24,36
解説: 例題1で,次のようにわかりました。 4 の倍数 → 4,8,12,16,20,24,28,32,36,… 6 の倍数 → 6,12,18,24,30,36,42,48,54,… よって,両方に共通の倍数は,小さい方から 12,24,36です。(解説終わり)
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例題2で, 4 と 6 の公倍数を,小さい方から 3 個求めると,12,24,36 であることがわかりました。 4 と 6 の公倍数のうち,もっとも小さい公倍数は,12 ですね。このことを, 4 と 6 の最小公倍数は,12 である。 といいます。
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最小公倍数は,最大公約数と同じように,連除法(れんじょほう)で求めることができます。 例題2で,4 と 6 の最小公倍数は 12 であることがわかりました。 これを,連除法で求めてみます。 まず,4 と 6 をさかさわり算のように書きます。
) 4 6
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最小公倍数は,最大公約数と同じように,連除法(れんじょほう)で求めることができます。 例題2で,4 と 6 の最小公倍数は 12 であることがわかりました。 これを,連除法で求めてみます。 まず,4 と 6 をさかさわり算のように書きます。 4 も 6 も 2 で割り切れて,4÷2=2,6÷2=3 です。
2 ) 4 6 2 3
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最小公倍数は,最大公約数と同じように,連除法(れんじょほう)で求めることができます。 例題2で,4 と 6 の最小公倍数は 12 であることがわかりました。 これを,連除法で求めてみます。 まず,4 と 6 をさかさわり算のように書きます。 4 も 6 も 2 で割り切れて,4÷2=2,6÷2=3 です。 そして,左側と下側のかけ算をします。
2 ) 4 6 2 3
2×2×3=12 が,最小公倍数です。
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最小公倍数は,最大公約数と同じように,連除法(れんじょほう)で求めることができます。 例題2で,4 と 6 の最小公倍数は 12 であることがわかりました。 これを,連除法で求めてみます。 まず,4 と 6 をさかさわり算のように書きます。 4 も 6 も 2 で割り切れて,4÷2=2,6÷2=3 です。 そして,左側と下側のかけ算をします。
2 ) 4 6 2 3
2×2×3=12 が,最小公倍数です。
最大公約数は左側だけ,
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最小公倍数は,最大公約数と同じように,連除法(れんじょほう)で求めることができます。 例題2で,4 と 6 の最小公倍数は 12 であることがわかりました。 これを,連除法で求めてみます。 まず,4 と 6 をさかさわり算のように書きます。 4 も 6 も 2 で割り切れて,4÷2=2,6÷2=3 です。 そして,左側と下側のかけ算をします。
2 ) 4 6 2 3
2×2×3=12 が,最小公倍数です。
最大公約数は左側だけ,最小公倍数は左側と下側のかけ算 ということを,しっかりおぼえておきましょう。 では,次のページから,例題を解いていきましょう。
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例題3: 24 と 60 の最小公倍数を求めなさい。 (答えは次のページ)
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例題3: 24 と 60 の最小公倍数を求めなさい。
答え: 120
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例題3: 24 と 60 の最小公倍数を求めなさい。
答え: 120
解説: 24 の倍数,60 の倍数を書いていくのではなく, 連除法で求めていきましょう。
) 24 60
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例題3: 24 と 60 の最小公倍数を求めなさい。
答え: 120
解説: 24 の倍数,60 の倍数を書いていくのではなく, 連除法で求めていきましょう。
2 ) 24 60
2 ) 12 30
3 ) 6 15
2 5
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例題3: 24 と 60 の最小公倍数を求めなさい。
答え: 120
解説: 24 の倍数,60 の倍数を書いていくのではなく, 連除法で求めていきましょう。 最小公倍数は,左側と下側の積を求めるのでしたね。 2×2×3×2×5=120 になります。
2 ) 24 60
2 ) 12 30
3 ) 6 15
2 5
(解説終わり) では次に,ちょっと変わった問題をやってみましょう。
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例題4: 17 と 20 の最小公倍数を求めなさい。 (答えは次のページ)
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例題4: 17 と 20 の最小公倍数を求めなさい。
答え: 340
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例題4: 17 と 20 の最小公倍数を求めなさい。
答え: 340
解説: 17 と 20 は,両方を割ることのできる数がありません。 このような問題は,最大公約数を求めるときにもありましたね。 そう,しかたがないから 1 で割るのでしたね。
最小公倍数は,左側と下側の積を求めるのですから, 1×17×20=340 になります。
1 ) 17 20
17 20
(解説終わり) 次ページから,最大公約数と最小公倍数の復習をしましょう。
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例題5: 30と36の最大公約数と最小公倍数を求めなさい。 (答えは次のページ)
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例題5: 30と36の最大公約数と最小公倍数を求めなさい。
答え: 最大公約数は 6,最小公倍数は 180
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例題5: 30と36の最大公約数と最小公倍数を求めなさい。
答え: 最大公約数は 6,最小公倍数は 180
解説: 連除法で求めます。
) 30 36
2 ) 30 36
3 ) 15 18
5 6
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例題5: 30と36の最大公約数と最小公倍数を求めなさい。
答え: 最大公約数は 6,最小公倍数は 180
解説: 連除法で求めます。 最大公約数は左側だけの積ですから, 2×3=6 になります。
) 30 36
2 ) 30 36
3 ) 15 18
5 6
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例題5: 30と36の最大公約数と最小公倍数を求めなさい。
答え: 最大公約数は 6,最小公倍数は 180
解説: 連除法で求めます。 最小公倍数は左側と下側の積ですから, 2×3×5×6=180 になります。
) 30 36
2 ) 30 36
3 ) 15 18
5 6
(解説終わり)
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そろそろ,
最大公約数は左側だけ,最小公倍数は左側と下側のかけ算をする
ということに,だいぶ慣れてきたと思います。しかし,
最小公倍数を求めるときには,まだ注意すべきことがあります。
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注意すべきことは,
最小公倍数を求めるときは,2つでも割り切れたら割る!
ということです。実際の問題を出しますから,それで理解してもらいましょう。 (次ページへ)
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たとえば,
30 と 36 と 54 の最小公倍数を求める
という問題があったとします。 もちろん,連除法で求めますね。
2 ) 30 36 54
3 ) 15 18 27
5 6 9
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たとえば,
30 と 36 と 54 の最小公倍数を求める
という問題があったとします。 もちろん,連除法で求めますね。 もし,最大公約数を求めるならば,左側の積ですから, 2×3=6 です。
2 ) 30 36 54
3 ) 15 18 27
5 6 9
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たとえば,
30 と 36 と 54 の最小公倍数を求める
という問題があったとします。 もちろん,連除法で求めますね。 最小公倍数ならば,左側と下側のかけ算になるのですが, 2×3×5×6×9=1620 と計算しては,マチガイになるのです。
2 ) 30 36 54
3 ) 15 18 27
5 6 9
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なぜなら,
最小公倍数を求めるときは,2つでも割り切れたら割る!
というルールがあるからです。
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連除法の下側には,5 と 6 と 9 がありました。
5 も 6 も 9 も割り切るような数はありませんが,
6 と 9 だけならば,3 で割り切れます。
2 ) 30 36 54
3 ) 15 18 27
5 6 9
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連除法の下側には,5 と 6 と 9 がありました。
5 も 6 も 9 も割り切るような数はありませんが,
6 と 9 だけならば,3 で割り切れます。 最小公倍数を求めるときは, 2つでも割り切れたら割る!
というきまりがあるので, 6 と 9 だけでも,3 でわってしまうのです。
2 ) 30 36 54
3 ) 15 18 27
5 6 9
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つまり,下の連除法の矢印のところで,
2 ) 30 36 54
3 ) 15 18 27
5 6 9 ←
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つまり,下の連除法の矢印のところで, 6 や 9 を 3 で割ってしまうのです。 しかし,ここでマズいことがおきますね。
2 ) 30 36 54
3 ) 15 18 27
5 6 9 ←
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つまり,下の連除法の矢印のところで, 6 や 9 を 3 で割ってしまうのです。 しかし,ここでマズいことがおきますね。 6 や 9 は 3 で割れますが, 5 は 3 で割り切れませんよね。
2 ) 30 36 54
3 ) 15 18 27
5 6 9 ←
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はい,ここでまた,大切なルールがあります。それは,
わり切れない数の場合は,そのまま下におろす!
というルールです。
2 ) 30 36 54
3 ) 15 18 27
5 6 9 ←
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5 はそのまま下におろして,
2 ) 30 36 54
3 ) 15 18 27
3 ) 5 6 9
5
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5 はそのまま下におろして, 3 で割り切れる数は,わり算をするのです。
2 ) 30 36 54
3 ) 15 18 27
3 ) 5 6 9
5 2 3
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5 はそのまま下におろして, 3 で割り切れる数は,わり算をするのです。 最小公倍数は,左側と下側のかけ算でしたね。
2 ) 30 36 54
3 ) 15 18 27
3 ) 5 6 9
5 2 3
2×3×3×5×2×3=540
30 と 36 と 54 の最小公倍数は, 540 になります。
ではここで,例題をやってみましょう。
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例題6: 4と6の公倍数を,小さい方から3個求めなさい。 (答えは次のページ)
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例題6: 4と6の公倍数を,小さい方から3個求めなさい。
答え: 12,24,36
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例題6: 4と6の公倍数を,小さい方から3個求めなさい。
答え: 12,24,36
解説: この問題は,実は例題2とまったく同じです。 例題2では,4 の倍数,6 の倍数をそれぞれ書き出して,両方に共通な倍数を探し出しました。 でも,もっと簡単な解き方があります。 それは,最小公倍数 を利用する解き方です。
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例題6: 4と6の公倍数を,小さい方から3個求めなさい。
答え: 12,24,36
解説:
4 と 6 の最小公倍数は,連除法によって 2×2×3=12 になります。
2 ) 4 6
2 3
最小公倍数がわかったら,あとはその倍数を, 小さい方から順に求めていけばよいのです。 12×1=12,12×2=24,12×3=36 となります。
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