次の計算をしなさいと言われたら,君たちはどんな答えを出しますか?
答えの出し方がいろいろあるので,困りますよね。 もし,わり切れるまで計算して,小数で求めるのだったら,
となります。これが,電卓での計算方法ですね。
でも,計算のしかたは,もう一つありますね。小学生ならおなじみの,あまりのあるわり算です。
となります。
電卓のように,小数で求める方法は,前に学習しましたね。
今回は,「あまりのあるわり算」をしてみましょう。
つまり,
と表示させることを目標にしましょう。
まずためしに,パソコンに次のような命令をしてみます。
confirm( "23 ÷ 4 = " + (23 / 4) ); |
どういう結果になるか,ちょっと考えてみてください。
まず, "23 ÷ 4 = " という部分は, " " でかこまれていますから,文字を表しますね。
そのあとの, (23 / 4) は, " " でかこまれていませんから,数を表します。
( ) の中の, 23 / 4 は,23÷4の計算をするということですから,電卓と同じように, 5.75 と計算します。
よって, "23 ÷ 4 = " という文字と, 5.75 という数とをくっつけることになるので,
という結果になるはずです。
下の「プログラム記入欄(4-1-1)」に,
confirm( "23 ÷ 4 = " + (23 / 4) ); |
と入力してあります。 その下には,「実行」のボタンがありますから,クリックしてください。
どうですか?思った通り,
となりましたね?
思った通りにはなりましたが,まだ目標には遠いですね。
目標は,
と表示させることでした。
まず,商を 5.75 ではなく 5 のように,整数にしたいですね。
つまり, 5.75 の小数点以下を切り捨てたいのです。
ジャバスクリプトには,小数点以下を切り捨てる命令が,ちゃんと用意されています。
それは,
という命令です。
( )の中に,小数点以下を切り捨てたい数を入れます。
たとえば,Math.floor( 5.75 ) とすると,5 になります。
Math.floor( 23 / 4 ) とすると,計算してから小数点以下を切り捨てるので,やはり 5 になります。
下のプログラム記入欄(4-1-2)に,
confirm( "23 ÷ 4 = " + Math.floor(23 / 4) + " あまり "); |
と入力してあります。 その下には,「実行」のボタンがありますから,クリックしてください。
だいぶ,目標に近づいてきました。
あとは,あまりを表示するだけですね。
あまりの求め方は,ジャバスクリプトではとても簡単です。
たとえば, 23 ÷ 4 のあまりを求めるときは,
とすればよいのです。
なぜか,%の記号を使うのです。
%は,ふつうは百分率を表す記号ですよね。
でも,ジャバスクリプトでは,百分率とはまったく関係がなく,あまりを求めるときの記号として%を使うのです。
下のプログラム記入欄(4-1-3)に,
confirm( "23 ÷ 4 = " + Math.floor(23 / 4) + " あまり " + (23 % 4) ); |
と入力してあります。 その下には,「実行」のボタンがありますから,クリックしてください。
うまくいきましたね。
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