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算数

人気講師が教える理系脳のつくり方

いやー,面白かった。一日で読み終えました。
日頃,こうではないかと密かに思っていたことを,堂々と言ってくれてます。
塾の宣伝が多いのもご愛敬?!
読む価値ありです。

数学に感動する頭をつくる

 あとがきだけでも,立ち読みしてみてください。

 「基本ができていないからと基本ばかりやる人は,いつまで経っても基本すら卒業できない」
 「熱中してすごくできるようになるか,数学を捨ててまったくできないでいるか,そのどちらかしかない」
 「予習復習だけの人は,高校二年以降の数学は出来なくなる」

 いずれも真実。大切なのはモチベーションであることを教えてくれます。
 205ページからの「ニュートン算」を暗算で求める部分は,算数の能力を高めるためにもぜひ自分でやってみてください。

数学による思考のレッスン

 出題されている問題は超一流。出だしの7ページの問題にはびっくり。83ページ,87ページも超面白い。22ページ「本当に頭の良い人は,一見うすのろに見えかねない。打てば響く答えを返す人は,実は条件反射の訓練をたっぷりしただけで,考える作業に長けていないかもしれない」これ,声を大にして言いたいことです。

計算力を強くする

 世間ではインド式なんちゃらとか,大人の脳力なんちゃらとか,計算力を養う本がたくさん出回っていますが,この本だけで十分用が足ります。
 こういう本に出ている計算の定番である47×43=2021をはじめ,小数を分数に直して計算するなどの,受験で必要なオーソドックスなテクニックは,全部入っているといえる本です。
 しかし,この本をオススメできる一番の理由は,第4章の「計算間違いをなくす」にあります。ここでは「行間を空けなさい」,「計算用紙は空白だらけにしなさい」などの,計算ミスを防ぐ方法がきちんと説明されています。 「問題の意味はわかるんだけど,計算ミスが多くて得点に結びつかない」と悩んでいる受験生は,ここだけを読んでも価値は十分にあります。
 p130~144は,中学受験の範囲ではないので,飛ばして読むようにしましょう。

算数にチャレンジ!!

 いろいろある算数本の中で,最も難しい本です。
 有名な算数のサイトで出題された問題からの抜粋です。
 本書のコラムでも書いてある通り,小学生の0.3%くらいしか解けないような難問ぞろいです。
 しかし,中には中学受験に役立つ問題もあります。
 以下に,役立ちそうな問題番号を列挙したので,ぜひ購入して解いてみてください。
 問題1・2・4~9・11・13・20・21・22・24・28~33・37~39・41・43・44・46~48・50~53

さんすうの名作問題にチャレンジ!!

 上記「算数にチャレンジ!!」の姉妹本。
 前作と同じく,有名な算数のサイト「算数にチャレンジ!!」から出題されているが,それは本の後半だけで, 前半は,ごくごく標準的な中学入試問題になっています。受験生が最後の総仕上げにパラパラとめくって暗算で解いてみるのも良いかもしれません。
 後半はやはりむずかしく,問題41~43が参考になるくらいでしょうか。

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理科

ウナギ大回遊の謎

 こりゃすごい!学者さんがどのように研究しているかよくわかる本です。水産学科ってとても面白いし将来有望な学科であることがわかります。
 この本,国語の読解問題でも出るかも。(ミジンコはすごい!という本も,よく国語で出題されます。)

プラネタリウムを作りました。-7畳間で生まれた410万の星

 おすすめ度100%!「受験を終えてヒマになったら」ではなく,「受験を終えたらぜひ」読んでほしい本。
 著者はプラネタリウムを作った有名な人ですが,決してエラそうなことは書いていない,淡々と何をどうやったが書いてあるのですが,それがスゴい!
 工作機械だろうがクリーンルームだろうが独力で作ってしまう,そのアクティブな態度は本当に感心します。
 大人になってから読んだら後悔する本です。
 ぜひ子供のうちに読んで,「僕も私も,打ち込めるものを見つけてがんばろう!」と思ってください。
 どんな偉人伝よりも,ずっと感動します!

ミジンコはすごい!

 ミジンコは小さな小さな動物だけど,涙ぐましい努力をしています。
 死んだふりをしたり,頭をとがらせたり,天敵に食べられないようにするために,自分が生き残るために,できうる限りの努力を惜しみません。…実に尊敬できる生物です。
 しかし,環境が悪くなると,なんと,わざと天敵に食べられてしまうそうです! 不思議ですね。
 なぜそんな,自殺行為をするのでしょう。…その理由を読むだけでも,この本を読む価値があるります。なかなかびっくりしますよ。
 ごく最近の研究結果も書いてあります。まだわからないことも多いようで,新しいことを発見したら自分の名前が残りますよ! 博士や研究者になりたい人には,ミジンコはとても有望な研究対象でしょうね。
 「ミジンコなんて研究して,世の中の役に立つわけないじゃん?」と思っていた人は,完全にその考え方が間違っていることが,この本によってよ~くわかりますよ。

 ※ミジンコについての他のおすすめ本
  ・ミジンコ先生の水環境ゼミ
  ・ミジンコ-その生態と湖沼環境問題
  ・やさしい日本の淡水プランクトン図解ハンドブック
  ・ミジンコ-静かなる宇宙(DVD)

 ※ミジンコについてのおすすめリンク
  ・淡水プランクトンのページ ミジンコ

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